春の統一地方選で初当選した山下知事。大…
春の統一地方選で初当選した山下知事。大胆な政策見直しが注目を集めているが、国際交流の分野では事業の継続、深化に期待が高まっている。
そんな中で行われた韓国訪問。県と友好提携を結んでいる忠清南道を先週末から3日間の日程で訪れ、催しに参加するほか現地を視察した。
メイン行事は大百済典。古代日本とも深いつながりがあった百済の歴史を再現する地域の祭りで、例年より規模を拡大して行われる今回の催しで、開会式に山下知事らが招かれた。
会場には県内の世界遺産や大阪・関西万博を紹介するブースを設置。また月内には県から同地域に青年を派遣する交流事業も計画している。
就任から4カ月あまり。海外視察は初めてだが、この間も知事のもとには大使や領事の表敬が相次いだ。過去の取り組みの成果であり、さらに交流の発展を望む意向が見て取れる。
外交は国の専管事項とはいえ相互理解の促進や経済交流、労働力問題などでは県が担う役割も大きい。東アジア地方政府会合など積み上げた実績も踏まえた上で改めて知事に今後の抱負を聞いてみたい。(松)