県内で働きたいとの声をよく耳にする一方…
県内で働きたいとの声をよく耳にする一方、人手不足は各業界で深刻なようだ。先日も職場環境が働きやすく優良と認定された福祉関連事業所の幹部が、安定した人材確保の難しさを語るのを聞いた。併せて業界のことが広く知られていないとも。
事業者の情報発信が適切でないとの意見もあろう。ただ逆から見れば、求職者が業界の姿を把握しきれていない状況もうかがえる。
企業、求職者が情報を伝え、得る方法はいろいろある。個人的には、古典的ながら県内の同・異業の企業が一堂に会する合同説明会は双方に利のある場と思う。
新聞記者の仕事の多くは聞くことであり、直接会えればこそ得られる貴重な話も少なくないからだ。会場で両者が面談する説明会は同様の状況に映る。
準備に時間が必要で、タイムパフォーマンスに劣るとの声もありそうだ。だが昔から手間ひまかけて獲得したものの価値は、手軽に手に入るものに勝るとされる。
手前みそだが、本紙でも多数の企業が集まる説明会の告知を随時掲載している。県発展にウィンウィンの関係が築けることを期待して。(智)