日本維新の会の衆院議員前川…
日本維新の会の衆院議員前川清成氏が公選法違反で罰金30万円の判決を受けた。現職の国会議員が有罪判決を受けた衝撃に留まらず、直前に迫った統一地方選にもさまざまな影響を与えそうだ。
判決では衆院選公示前に自身への投票を呼びかける文書を送ったことを違法な「事前運動」とされた。弁護側は送付先が支持者であり内部的な「準備行為」として無罪を訴えていた。
実際、「事前運動」には「グレー」な部分も多いとされる。今回の司法判断により、選挙戦略の見直しを迫られる地方選の立候補予定者もいるかもしれない。
いまだに構図が定まらない知事選への影響は必至だ。知事選で自民は元総務官僚の推薦を決めたが、5選を目指す現職を推す声も根強く分裂の様相。
維新にとっては千載一遇の好機だが、今回の判決に冷や水を浴びせられた格好だ。知事選だけでなく、地方選全体への影響を及ぼしかねない。
県総支部は月内に知事選候補者を決める方針だが、人選にも大きな影響があるだろう。同じく独自候補擁立を目指す共産党とともに今後の動向に注目が集まる。(法)