9月初めの神戸市での西日本最大級の産業…
9月初めの神戸市での西日本最大級の産業総合展示会は、ドローンの特集展示もあり未来を感じさせる内容だった。県内からも数社が出展した。
うち製造業者は加工などで各社が独自の技術を持っていた。安定した取引先があり、新型コロナ禍の影響もほぼなかったという。
それでも多様な展示会に出展するのは、やはり新たな出会いを求めているから。神戸での出展を重ねて兵庫県での認知度が格段に上がり、自社の立ち位置も知ったと話す企業もあった。
順調な時こそ危機に備えて関係先を増やし、リスク分散を図る必要性を感じてもいるのだろう。人脈、関係先の数による安定感は企業の強みの一つになり得る。
ただ技術者不足は各社が口をそろえた。この展示会には技術者らを送り出す側の教育機関も参加していたが、県内各社の技術力と複数の強みによる安定感が求職者に広く伝わればと願う。
展示会では来場・参加者から率直な意見が聞ける出会いもある。彼らの反応も参考に、他に類例のない商品で人気の県内企業も見てきた。踏み出さなければ新たなことは起こらない。(智)