衝撃的な安倍元首相の銃撃事件から、きょ…
衝撃的な安倍元首相の銃撃事件から、きょうで四十九日。事件当初とは世の中の空気が大きく変わっていることに心を痛めている人も多かろう。
容疑者の動機が、母親の信仰する旧統一教会にあったことで、教会そのものの活動が問われるとともに、政治家との関係に注目が集まっている。
名目だけにしても、教団が関係する団体の実行委員長を務めて会合であいさつしたり、信者らが選挙の時の投票はもちろんだが、選挙の手伝いをしてきた。
教会が関係する団体であるとは「知らなかった」と言う国会議員も多いが、それで済まそうとするから、批判の声が大きくなる。教会との関係の濃淡を明確に示すことだ。
その上で、自身の進退についても、他人と比較するのではなく、自らが決めるべきだ。そして、社会的に問題となるいかなる団体とも関係を断つことを明確にせよと言いたい。
少なくとも県選出の議員の皆さんは、これまでの教団および教会関係団体とのことについて、正直に説明することだ。安倍元首相が凶弾に倒れた奈良だからこそ、全国の見本をみせてもらいたい。(治)