今度は「サル痘」という感染症が国内で初めて確認された。コロナ、コロナで2年半も苦しめられてきたのに、ゾッとさせられる。

　このところ県内でも2千人を超える感染者が発表され、過去最多を記録しており、全国でも同じような傾向だ。第7波に突入したばかりと思っていたが、猛威を振るっている。

　これだけ感染者が増えているのに、緊急事態宣言が出されることもなく、集会などの行動制限もない。自由に動くから感染拡大が続くのか。

　身近にも感染者が出て、無事に仕事に復帰したので、その体験を聞いた。入院せずに自宅療養だったというが、最初の3日ほどは高熱で苦しんだという。

　家族全員が寝込んだので、食事が困ったそうで、近くに住む親族が顔を合わせることなく玄関先まで食料を届けてくれ、何とかしのいだ。それができない人もいるから大変だ。

　マスク着用は当たり前だが、手指の消毒、うがい、手洗いは念入りにし、自衛するしかない。新たな「サル痘」も、症状は発疹、悪寒などもあるらしく、飛沫感染するというから用心したい。(治)