おとといの日曜、屋外での取材中に突然の強い雨に遭遇した。直前まで薄日がさす空模様。信じられない思いでテントに逃げ込み、雨雲が去るのを待つしかなかった。

　沖縄を通過した台風4号が近畿へと近づいている。前述の雨も、この台風による湿った空気が関係した可能性がある。

　これまでの台風襲来の経験から実感している人も多いに違いない。台風が接近前から進行方向の広い範囲にわたって大量の雨を降らすことを。

　4日時点の台風の進路予想によれば、九州に接近、上陸後、本州を横断するおそれがある。近畿への最接近は6日未明ごろのようだ。

　避難が必要な状況を考えれば深夜、未明の行動には危険が伴う。今季は空梅雨で雨慣れしていない。最接近までの周囲の雨の降り方や関連情報に気を配り、適切な判断と早めの行動が必要だ。

　雷鳴とともに30～40分続いた激しい雨のあとの公園には、大小の水たまりがいくつもでき、逃げ込んだテントの屋根の四隅に多量の雨水がたまった。この状況だけでも大雨をもたらす台風は侮れないと思う。発生はこれから本格的になる。(智)