コロナ禍のずっと前。会社の忘年会の後、…
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コロナ禍のずっと前。会社の忘年会の後、多人数でカラオケへ。選曲はバラードしばりとなったので、札幌冬季五輪のテーマソング「虹と雪のバラード」を歌った。
ところが、周りはしらけている。歌が下手すぎたのかと反省したが、よく考えると、当時でも札幌五輪は生まれる前だった参加者が多かったのだろう。今から半世紀も昔なのだ。
同五輪は、スキージャンプ(70メートル級)で冬季日本初の金メダル笠谷幸生選手以下の「日の丸飛行隊」が表彰台を独占。飛行姿勢を真似する子どもたちが続出する社会現象も。
数年前、札幌市を訪れ懐かしい大倉山ジャンプ場(90メートル級)を見学。テレビ画面では分からない恐ろしいほどの角度、大きさ。私たちは猿から進化したが、ジャンプ選手はきっと鳥から進化したに違いない。
その鳥人間の一人である小林陵侑選手が、北京五輪のノーマルヒルで、長野五輪(ラージヒル)の船木和喜選手以来、24年ぶりにジャンプ金メダルの快挙を達成した。
50年前の子どもたちのように、小林選手のジャンプを真似て、コロナ禍を飛び越えたい心境だ。(栄)