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国原譜

日本作詩家協会の名誉会長、喜多條忠(まこ…

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 日本作詩家協会の名誉会長、喜多條忠(まこと)さんが亡くなった。フォークバンド、かぐや姫の「神田川」「赤ちょうちん」「妹」という、いわゆる“四畳半三部作”を作詞した人だ。

 

 他にも「やさしい悪魔」「暑中お見舞い申し上げます」(キャンディーズ)、「ハロー・グッバイ」(柏原芳恵)など70~80年代のヒット・メーカーだった。

 

 筆者は高校時代、「女子にもてたい」という動機からギターを始めた友人らとバンドの真似事をして、出合ったのがかぐや姫の曲だった。「神田川」の歌詞「ただ貴方のやさしさが怖かった」の意味は深く重かった。

 

 かぐや姫の南こうせつさんとの最初の仕事は、喜多條さんの友人で、学生運動の闘士だった女性をしのんで書いた「マキシーのために」。学生運動の熱が下火になるころの時代を映している。

 

 生涯で千曲を作った喜多條さんは大阪市出身。35歳で作詞活動に疲れて別の職業に転身、60歳のころ活動を再開した。

 

 「何気ない毎日が風のように過ぎてゆく…」(「いつか街で会ったなら」)、青春時代の歌が恋しい師走になった。 (恵)

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