人口の半数以上が、新型コロナウイルスのワクチンを2回接接種したといい、その効果が出始めているのか、感染者が減少傾向にあるようだ。

　どこの市町村とも100%とはならないが、希望者のすべてで完了したところもある。マスクごしに「2回終わった」とあいさつする光景も目につく。

　接種が済んだからと油断してはなるまい。とりあえず他人にうつすこともうつされることもないという、安心感を得た。一日も早い治療薬ができることを待つばかりだ。

　国の発表で、百歳以上の高齢者が、全国で8万6千人余という。長寿を喜びたいが、コロナ禍の状況下にあって、複雑な思いでいることだろう。

　人に会うことや出かけることがままならぬ時なので、この2年ばかりは損した気分だろうから、3年以上は長生きしてもらいたい。コロナにおびえる生活はもうごめんだ。

　ともあれ、当たり前の日常が、いかに大切かを知ったことを肝に銘じたい。国の行く手を担う自民党の総裁選も日ごとに慌ただしさを増してきた。きれいごとではない、本当の姿を見ていきたい。(治)