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国原譜

ブラボー(素晴らしい)と心の中で叫んで…

 ブラボー(素晴らしい)と心の中で叫んでしまった。やはり体が覚えているものなのか。2年ぶりの発表会に臨んだバレリーナの演技を見た感想だ。

 彼女はジュニア時代、各種コンクールに入賞したほどの実力の持ち主。深夜0時過ぎまで練習したことも多かったというから、クラシックバレエに青春を捧げていたのだろう。

 就職してバレエからまったく遠ざかっていたが、2カ月ほど前から練習再開。当初は体力不足で泣きそうなくらいだった。しかし、徐々に習得した技を思い出し、演技が甦ったのだそうだ。

 以前、古希を超えたジャズドラマーを取材した際、高齢を感じさせない迫力ある熱演に驚いた。「演奏に入ると若い時を思い出す。体が自然に反応する」と話していた。

 努力の積み重ねは必ず身につく。無我夢中で取り組んだものは、時を経ても自分自身の一部になっている。クラブ活動であれ、受験勉強であれ、熱中体験は尊い。

 が、わが身を振り返ると、若いころの蓄えが皆無に等しい。もはや遅すぎる感はあるものの、これからぼちぼちやっていこうか。(栄)

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