特集奈良の鹿ニュース

国原譜

30年以上前の恥ずかしい話。県の某視察団…

30年以上前の恥ずかしい話。県の某視察団の随行記者として渡米した。現地の商工団体との懇親会の席、視察団員から地元新聞社の記者2人に「日本の新聞記者」と紹介された。

 通訳なしに詳しく質問されるので当惑、「英語が話せないもので」と言うと、「英語が話せないって。あなたジャーナリストなのだろう」。

 2人は顔を見合わせて冷たく沈黙。空気が凍るってこのことだったのか。「いや地方紙記者であり、当社には外信部もなくて」と言い訳も出ないうちに、目の前から2人の姿はスッーと消えていた。

 国際的に活躍するなら英語は必須といっていいくらいだが、筆者ほどひどくはないにしても、日本人全体の英会話力は、それほど進歩していないのでは。

 大和郡山市内の五つの中学校の生徒有志が市内の名所、旧跡を英語で紹介し、インターネット配信予定という記事が本紙にあった。英話力を磨くいい取り組みではないか。

 若者たちが面白く楽しめるような実践的な教育で、英会話力を向上させてほしい。筆者のあの時の悔しさを晴らしてほしい、というのは個人的過ぎようか。(栄)

 

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