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国原譜

先日、奈良市内で開かれた県域水道一本化…

 先日、奈良市内で開かれた県域水道一本化に向けた覚書の締結式で改めて気付かされたことがある。ずらりと並んだ首長の中に女性の姿がない。

 出席した県と27市町村の首長は全員男性。参加を見合わせた大和郡山市と簡易水道エリア11村の首長はいなかったが、いても同じ全員男性。

 近畿は各府県で女性の首長が誕生しており、和歌山県も平成31年に初の女性市長が就任。だが県内では昭和22年の第1回統一地方選以降、まだ女性の知事や市町村長は出ていない。

 一方、地方議会議員に占める女性割合を見ると県議会は9・5%で全国27位、市区議会は12・1%で同30位、町村議会は13・2%で同13位。

 令和元年末の統計で、これらの数字からは県内の女性政治参画が全国中位に思えるが、もう一つ女性議員がゼロの市区町村議会の割合を見ると38・5%で全国一高いと知り、驚く。

 県内は小規模自治体が多いことも背景にありそうだが、同じく低位にある女性有業者の割合との関連にも目が向く。今年は3市5町3村で首長が任期満了を迎える。ぜひ有為な人材の登場に期待したい。(松)

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