国原譜

 あの時ほどではないが、「今太閤」と呼ばれた故・田中角栄氏の首相誕生を思い出す。48年前の昭和47(1972)年だった。

 旧制の高等小学校卒業なので、今で言えば中学校卒という男が国のトップに上り詰めたから、多くの国民に感動を与えた。しかも飾りのない独特のしゃがれた口調も人気を呼んだ。

 昨日の臨時国会で、菅義偉氏が首相に指名されて新内閣が発足した。官房長官として新元号を発表したため「令和おじさん」の愛称ももらった。

 その菅氏は秋田県の農家出身で、高校を卒業して上京し、苦学して大学を卒業した苦労人。世襲議員が多い中で、親が政治家でもないし、自民党内でも無派閥だった。

 たたき上げの政治家という点では、角栄氏と共通するが、タイプがまるで違う。秘めたる闘志のようなものを感じる。おそらく熟慮断行型なのだろう。

 いずれにしても、体調不良で辞任した安倍晋三前首相がやり残した課題は多い。党員投票でも、地方の期待の大きさが分かる。コロナ禍の中で、しっかり対策を講じながら、菅さんらしさを見せてもらいたい。(治)

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