国原譜
今年は5月10日が母の日。花を贈って情…
今年は5月10日が母の日。花を贈って情愛の念を示す習慣は根強く受け継がれている。ただ新型コロナ禍で、他のイベント中止と相まって花の売れ行きは今一つらしい。
そこで花の関係団体などが配達集中の回避も含め、5月を「母の月」として花を贈る期間にしようと呼び掛けている。経済部分のみならず心理的にも悪くない取り組みではないか。
ここ数カ月、新型コロナでの高齢者の死亡率が高いことから、自分が老親に病をうつす可能性を考え、会いたくても接触を極力避けてきた人も少なくないだろう。たとえ近くで暮らしていてもだ。
自身の周辺でも、実家が関係する彼岸の墓参りを見合わせたり、共働きの家庭が学校休業でも親に頼らず工夫して対処する姿を見てきた。
そんな母親らへの気持ちを何らかの形で表す月が、命に向き合う今年はあっていいように思う。政府の緊急事態宣言は5月末まで延長が決まったが、解除を見据えて月末に贈るのもすてきかもしれない。
6月には父の日もある。母の日と比べるとやや影が薄いが、男親としては父の月もどうかと願っている。(智)
そこで花の関係団体などが配達集中の回避も含め、5月を「母の月」として花を贈る期間にしようと呼び掛けている。経済部分のみならず心理的にも悪くない取り組みではないか。
ここ数カ月、新型コロナでの高齢者の死亡率が高いことから、自分が老親に病をうつす可能性を考え、会いたくても接触を極力避けてきた人も少なくないだろう。たとえ近くで暮らしていてもだ。
自身の周辺でも、実家が関係する彼岸の墓参りを見合わせたり、共働きの家庭が学校休業でも親に頼らず工夫して対処する姿を見てきた。
そんな母親らへの気持ちを何らかの形で表す月が、命に向き合う今年はあっていいように思う。政府の緊急事態宣言は5月末まで延長が決まったが、解除を見据えて月末に贈るのもすてきかもしれない。
6月には父の日もある。母の日と比べるとやや影が薄いが、男親としては父の月もどうかと願っている。(智)