緊急事態宣言の対象にはなっていないが、生活圏が大阪と重なるだけに、ようやく緊張感が出てきた。感染拡大を何としても食い止めていきたい。

　県もこれまで感染者の居住地を、保健所管内として発表してきたが、市町村名を公表することにした。より警戒感が高まっていい。

　最初は県内で発症者が出たというだけで、奈良市なのか橿原市なのか吉野郡なのかと、犯人捜しのような嫌な空気が流れた。とくにネットで自治体名や入院先まで特定されていたのに驚いた。

　隠すことによって、新たな問題を引き起こすことを知らねばなるまい。仕事を通じて感染した人を攻めるような風潮は避けるべきだ。

　ネットでも「3密」を避けようと繰り返されている。密閉、密集、密接のことだ。同じネットで「集近閉」を避けようとあった。密集の集、間近で会うの近、密閉の閉だという。

　「しゅうきんぺい」と読むらしいが、「3密」よりも分かりやすい。安倍首相は人に会うのを8割減らせとも言っている。人にうつさない、人からうつされないために、本気で取り組みたい。(治)