台風15号による千葉県の大規模停電が1週間以上も続き、そこに生活する人々のことを思うと、たまらない気持ちになる。

この休みの間に、多くのボランティアの人が駆けつけたが、土砂災害などの清掃活動などと違って、被災者の助けにどこまでなっているか、考えたことだろう。

　この猛暑の中でクーラーもなく、冷蔵庫のない生活を強いられている。とくに一人暮らしのお年寄りなどは、熱中症が原因で亡くなったりもしている。

　地震などで2、3日の停電であっても、大騒ぎするが、これほど長期にわたる停電は記憶にない。それだけ私たちの生活に電気は、当たり前のものとしてある。

　北海道地震もそうだったし、今度の千葉県の大停電でも、電気のありがたさを思い知らされた。遠い所の出来事ではなく、いつ自分たちの問題になるか、心せねばなるまい。

　関西電力をはじめ、新電力の会社も、一日も早い復旧への対策をしっかりしておいてもらいたい。日々の暮らしとともに、企業や学校、交通機関など多方面に影響が出る。備えあれば憂いなしだ。(治)