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遅い梅雨が訪れて、雨や曇りの日が多くな…

 遅い梅雨が訪れて、雨や曇りの日が多くなった。厚生労働省は、魚介類に寄生するアニサキスの食中毒防止を「Q&A」にまとめてウェブサイトで公開した。

 当たり前のことだが、できるだけ新鮮な魚を購入し、速やかに内臓や周囲の腹身を取り除く、十分な加熱かマイナス20度で24時間以上冷凍―などが推奨されている。酢や塩では死滅しないという。

 冷蔵庫もなかった江戸時代、鮮魚はどのようにして人々の口に入ったのだろう。「実見江戸の暮らし」(石川栄輔著)によると、魚の鮮度は足で維持されていた。

 「棒手(ぼて)振り」と呼ばれた魚売りは時代劇でもおなじみだ。早朝に魚河岸で魚を仕入れると、天秤棒を担いで江戸の町へ。事前に注文を取ったり、買ってくれそうだと目星をつけた家を目指して走った。

 その場で刺身にもしてくれたが、カツオ売りの気質は荒かったようで、値切ったりすれば「私は売りたいが魚が嫌だと言う」などと悪態をついて出て行ったという。

 厚労省のまとめでは、昨年報告され食中毒原因の1位がアニサキスだった。くれぐれもご注意を。(増)

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