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国原譜

広島市で事業承継のシンポジウムが開かれ…

 広島市で事業承継のシンポジウムが開かれた。7日付の本紙記事からも全国で企業の後継者問題が深刻化する状況がうかがえる。

 シンポでは経営者の高齢化が進む状況で、多くの中小企業などで後継者が決まらぬ実態が報告された。別のデータでは、全国の事業承継支援機関への相談数が年々増加している状況もある。

 県も例外ではなく、県内経済団体の今年の新年会では事業承継への危機感を募らせるトップの言葉が相次いだ。課題解決へのセミナー、金融機関の支援なども以前より目立つ。

 前述のシンポでは、後継者候補と対話を重ねて引き継ぎを達成した例も語られた。受け継ぐ仕事、企業への働きがい、誇りがなければ後の責任は持ちにくいということだろう。

 県周辺では従業員が働きがいを感じられる経営を理論化し、業種を限らず活用可能にしようとのNPO法人などの動きも出てきた。成否は判然としないが、現状打開への一方策となるかもしれない。

 情熱を注いだ事物を理解し、引き継いでもらうのは何にせよ難しい。ただ、あきらめては地域や業界の先細りは免れない。(智)

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