特集奈良の鹿ニュース

国原譜

「嬉(うれ)しそう 酒税を納めるお父さ…

 「嬉(うれ)しそう 酒税を納めるお父さん!」。毎日せっせと酒税を納め続ける左党には、苦笑いするしかない一句である。

 東京の納税協力団体が子ども向けに作った「税金カルタ」が反響を呼んでいるという。「いい湯だな 入湯税の あたたかさ」というのもある。

 国民である以上、生活のあらゆる場面に税金が付いて回る。温泉に出掛けて風呂上がりにビールで喉を潤せば、税金かるたの「う」と「い」を一度に取れる。お手つきは申告漏れといったところか。

 政府によれば、景気の拡大は「いざなみ景気」を抜いて戦後最長になったという。安倍晋三首相は「アベノミクスは進化を続けている」と今国会の施政方針演説で胸を張った。

 来年は東京五輪、さらに5年後には大阪万博が控えるが、社会に伸びやかな明るさが感じられない。政府が表明した景気拡大を、生活実感として捉えられる人はどれだけいるだろう。

 政府の方針に変わりがなければ、今秋には消費税も上がる。「消費税 10%の 重圧感」。国民がそんな札を取らなくて済むよう、実効性のある景気対策をお願いしたい(増)

 

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