国原譜

 きょうは人日の節句。すでに七草がゆを食した人もいるのでは。美食を続けた胃には特に優しく感じられるに違いない。

 かゆは塩味が当然と思っていたが、江戸では砂糖をたっぷり入れて食べていたらしい。高田郁さんの小説「みをつくし料理帖」シリーズで知った。

 ネット検索で、現代でも砂糖でかゆを味わう人がいることも判明。よく話題になる奈良のきなこ雑煮も含め、食文化は地域ごとに実に多様だ。

 食のみならず新年の事柄に限っても、自身の無学を恥じ入るばかり。国内はおろか県内の文化にも疎いことに思い至る。

 自国や周囲の文化を振り返るには、いい時かもしれない。昨年は訪日客が3千万人を超え、今年からラグビーワールド杯、東京五輪・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズ、大阪万博などの国際イベントが国内で続く。外国人との交流機会は増える可能性が高い。

 旅先で時代を経ても大切にされている文化を知ることが大きな土産、思い出となるのを幾度となく経験した。異国の人の胸に留まる土産話をきちんと持っていたい。そう思う新年である。(智)

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