注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

11日にあった荒井正吾知事の定例記者会…

 11日にあった荒井正吾知事の定例記者会見。第4次安倍改造内閣への期待などを問われ、知事は地方創生・活性化に尽力してほしいと注文した。

 発言の趣旨はそれだけだが、「地域の傑物」に言及したのが知事らしいところ。福沢諭吉、横井小楠、橋本左内、吉田松陰と名を挙げた。いずれも明治維新前後の傑物だ。

 左内は現在でも福井県のヒーロー。熊本藩士だった小楠も請われて福井で働いている。ここで連想を飛ばせば、福井には奈良に関わりのある小浜の梅田雲浜もいる。

 明治維新の先駆けといわれる「天誅組」の戦いに加わった奈良・五條の乾十郎らは雲浜から国学を学んだという。大和高田市などには雲浜の碑も建っている。

 荒井知事は、地方創生には地域のリーダーが不可欠と言いたかったのだろう。薩摩の西郷吉之助や土佐の坂本竜馬、水戸の藤田東湖らの名も浮かんでいたのでは。

 あの時代は誰にも面白く、ヒーローの名が次々と浮かぶ。だが本当の歴史の水脈はどこに流れているのだろう。第4次安倍改造内閣に至るまでの150年間の解読はまだ不十分。ここが課題だ。(北)

 

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