特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

大阪府北部地震が起きた6月18日から約…

 大阪府北部地震が起きた6月18日から約2カ月。いま県内各地の学校や公共施設では、古いブロック塀を取り壊す作業が順次、進められている。

 これまで危険箇所に気付かなかったのか。慌てて工事に着手する姿を見て、行政の認識の甘さを嘆く声も聞くが、教訓を生かす努力は支持したい。

 天災は避け難くても、被害を減らすことはできるはず。安全で安心して暮らせる地域を実現するために。過去の経験を踏まえて課題を抽出、また現状も調べた上で必要な改善に取り組まねば。

 例えば県立奈良高校の問題。調査で校舎などの耐震性能の低さが分かったのに、県は引き続き学校として利用しようとしていると批判が出ている。

 想定外の被害をなくす努力が求められている中で、予見可能な被害を放置しているなどは論外。そんな指摘を受けて県教委はようやく重い腰を上げる構えのようだが、具体策はまだ見えない。

 予算上の制約で必要な対策を一気に進めるのは無理としても、県立高校の再編計画がからんだ不透明な対応が、人命を危険にさらす結果になることだけは絶対ないように。(松)

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