国原譜

 伴林光平は幕末の国学者、歌人で、文久3(1863)年、五條で蜂起した天誅組に参加。天誅組の活動について知る貴重な資料「南山踏雲録」を書き残した。

 光平は同書を奈良奉行所の獄中で執筆。同奉行所与力で弟子の橋本政孝から大阪の豪商・佐々木春夫へ送られた。光平が京都で処刑される3日前のことだ。

 勤皇家だった春夫は光平との交流が深く、天誅組の有力な支援者だった。その後、幕府の処罰を恐れず同書と伴林の遺族を守った。

 春夫のような志士を支えた商人たちの存在がなければ、明治維新の実現はなかった。商人として次代を見据えた先行投資の意味もあっただろうが、彼らの行動は決して営利目的だけはなかったと思う。

 最近、春夫が志士たちと交わした書簡を複写印刷した巻物が、子孫から天誅(忠)組記念館(大阪府藤井寺市)に寄贈された。同館のほか、来月上旬には天誅組志士ゆかりの桜井市の談山神社でも公開される。

 今年は明治維新150年とともに、春夫の生誕200年、没後130年の節目。名も無き維新の立役者の再評価を願いたい。(法)

 

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