国原譜

 これはもう美術館、博物館の域に達しているのではないか。久し振りに奈良市の老舗・奈良ホテルを訪れる機会があり、そう実感した。

 明治42年創業で、和洋折衷の本館は、旧東京駅を手がけた辰野金吾の設計。ロビー、レストラン、廊下など、いたるところに上村松園ら巨匠の日本画が飾ってある。

 日本の皇室をはじめ数多くの著名人が宿泊。アインシュタインの弾いたピアノ、オードリー・ヘップバーンが感嘆した和風シャンデリア。逸話にも事欠かない。

 観光県でありながら、ホテル、旅館の部屋数が日本最下位クラス。汚名返上とばかり県内は今後、新しいホテル建設の計画が相次いでいる。

 ただ一部では「ホテルを建てても需要がそれだけあるのか」「昼の名所・旧跡巡りはともかく、店が早仕舞いし、夜に遊ぶところが少ない」と建設ラッシュを危ぐする声もある。

 漫然とホテルを新築してもだめだろう。奈良の持つオンリーワンの魅力を味わってもらうための設備・運営の創意工夫が必要だ。百余年の伝統を誇る奈良ホテルに、そのヒントが隠されているような気がしている。(栄)

 

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