国原譜

 中学生だった頃、自宅の近所に「お兄ちゃん」と慕っていた20歳すぎの男性がいた。大学受験に何度か失敗し、“浪人”中だった。

 その男性の家で1匹の犬が飼われていた。犬種はシェパード。大きくてりりしかった。経緯は忘れたがジステンパーという感染病にかかり、治療のかいなく死んでしまった。

 末期の苦しむ姿を犬小屋から見ていられず、その場から逃げ出したのを、今も覚えている。男性は進路を変え、大学の獣医学部を受験して合格。獣医師になった。

 獣医師をめぐる現在の環境はどんな状況なのだろうか。獣医師は不足しているのか、足りているのか。どんな課題があるのか。わが家もお世話になった動物病院のことも思い浮かぶ。

 連日のように報道されている獣医学部新設計画を巡る出来事。一般市民レベルでは、文部科学省に存在していたとされる記録文書は、本当にあったのだろうと感じさせる。

 政府の対応に対する国民の疑念は、簡単には消えるまい。誰もが、あれくらいはあり得ると勘ぐっているからだ。あのお兄ちゃんは今も動物を救うために頑張っているか。(北)

 

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