奈良県と県道路利用者会議など7団体は23日、奈良市三条宮前町のなら100年会館で「県の道路と都市公園整備の充実を求める合同県民大会」を開催。県内の経済振興、災害対策の充実に欠かせない道路整備、都市公園の充実に向け、予算の確保など関係各方面への要望を決議した。

　冒頭あいさつで山下真知事は、県内道路について「まだ整備率が低く、各所で渋滞も発生している」と課題を指摘。都市公園の整備促進も併せ、国に必要な財源や支援を積極的に要望していくとし、出席した関係団体に力添えを求めた。

　続いて道路整備促進期成同盟会県協議会会長の上田清大和郡山市長、県都市公園事業促進協議会会長の亀田忠彦橿原市長が主催者あいさつ。岩田国夫県議会議長の代理で乾浩之建設委員委員長、国土交通省近畿地方整備局の見坂茂範局長が来賓祝辞を述べた。

　この後、道路整備と都市公園整備の2部に分けて企業、関係団体による意見発表と国などへの要望を採択した。道路に関しては災害に備えた強靭化の推進、整備に必要な予算の確保を求めるとともに、企業の県内進出などストック効果を高めるため主要幹線の供用目標を早急に公開するよう強く要望。

　都市公園については、子育て支援や防災、地域交流などの視点も踏まえた整備と併せ、計画的な老朽化対策の推進も重要と指摘。国に社会資本整備総合交付金をはじめ必要な財源の確保などを訴えた。