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城南信金・川本理事長が奈良県立医大で特別講演

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「地域金融の役割と信用金庫」をテーマに講演する川本理事長=25日、橿原市四条町の県立医科大学

顧客の困り事を解決することが成果に

 

 奈良県橿原市四条町の県立医科大学で25日、同大が取り組むMBT(医療を基礎とするまちづくり)の特別講演が開かれた。MBT特命教授に任命された城南信用金庫(東京都)の川本恭治理事長が「地域金融の役割と信用金庫」と題して講演、顧客の困り事を解決することが結果として利益につながっていることなどを話した。

 

 

「今の困りごとは何ですか」に営業方針を転換

 

 同大は医学分野とは異なる分野で変革に取り組むなどした人をMBT特命教授に任命し、同大の1年生を対象に講演会を開いている。この日は「医学医療入門講義」の一環として、医学科と看護学科の約200人が聴講した。

 

 川本理事長は城南信用金庫の概要や、「地域を守り、地域の人々の幸せに奉仕する」という信用金庫の理念などを説明。2011年の東日本大震災きっかけに、それまでの「お願いセールス」から「今の困りごとは何ですか」に営業方針を方針転換したことや、同金庫に事務局がある「よい仕事おこしフェア実行委員会」の取り組みなどを紹介した。実行委は全国の自治体や大学、マスコミなどとネットワークを構築している。

 

 同大の細井裕司学長が発見した「軟骨伝導」技術を生かしたイヤホンの普及活動や、コロナ禍の中、飲食店応援キャンペーンに取り組んだことも話した。

 

 その上で、「『困っている人を助ける』というキーワードは、われわれ(信用金庫職員)と医学生の皆さんに共通する。これからも皆で協力して明るく元気な日本をつくっていきたい」と話した。

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