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音羽山観音寺後藤住職の花だより - ヤハズススキとカワラナデシコ編 2023年8月上旬

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40年もののカワラナデシコ

 ヤハズススキは日当たりの良いテラスの前に、カワラナデシコはあちこちの鉢から花を咲かせています。ヤハズススキは次々ともらってきたり、買い足したり。カワラナデシコは40年も毎年花を咲かせているそうです。

 

 

住職の花への思い 無理なく育てる

 

 「うちにあるのは基本宿根草よー」

 

 種から育てる花もあるけれど、大変だからあまりしないとか。

 

 サクラソウもほとんどこぼれ種で生え、青シソも春に芽を見つけては移植して大きくしています。

 

 「白い矢のようなまだら模様のあるススキをヤハズススキっていうのだけど、最初は1つの葉でヤハズの模様がどっさりあるのよ。うちに来たらどんどんヤハズが減ってね。次に来たヤハズススキのために下の畑(門近くのフェンスの中)に移植したら、ちょっとだけあったヤハズ模様がほぼ消えて、ただのススキになっちゃったの。畑にあるススキは『園芸種じゃなくて自然に戻りたい』って言ってたのかもね」

 

ヤハズが少なくなったヤハズススキ。雨のあとはそばを通るだけで服をぬらしてしまうので束ねている

 

 さて無量庵の花びんにカワラナデシコが生けてありました。

 

 「カワラナデシコは、もう40年育てているかな。植えっぱなしでは古い株が消えていくのよ。キキョウもそうだけど、挿し木(この場合は芽)して継いでいくの。冬は土の中にいるから、どこに差したか忘れちゃってね。春に『ここにあった』なんて思うことがいっぱいあるの」

 

 花びんにある花は色が薄く、庭の花とでは色が違って見えます。

 

 「最初は色の濃いカワラナデシコを分けてもらったのよ。ところが挿し木で色が薄くなる株ができて、野草なのにどうしたのかしらと思っていたら、ほかはちゃんと色の濃い株が出てきたの」

 

 住職は色の変化も楽しんでいるそうです。

 

 「実はキレンゲショウマも山から連れて帰ったことがあるのよ。あんまりきれいじゃないなーって思っていたら消えていったわ」と言う住職。

 

 花に聞こえてしまったようです。

 

すぐにそっぽを向く犬のサクラ。花だけでなく犬もネコも寺では個性豊かに育つ

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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