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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 背が高くなる花たち編 2023年8月上旬

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夏の庭の住職

 猛暑日が続いたあとの雨の日。参道にサワガニが横断し、気を付けて歩かないと踏みそうになります。本堂に続く石段を登りきると、今度はカエルがいました。先日見たヒメラッキョウを寝床にしているカエルとは違うカエルのようです。湿度が72%の音羽山観音寺。植物は生き生きとしていました。

 

 

背を高くして競争 花もアピールする

 

 玄関前の半夏生の葉が緑色に戻りつつあります。庭の花々が夏を知らせていました。

 

 住職は、台所で花を広げてあれこれ考えています。切子細工の花びんに花を生けているところでした。

 

台所で花を生ける住職

 

 「本堂の花はこの花びんにしているの。夏らしい感じでしょう」

 

 オミナエシ、ヒオウギ、キキョウ、コオニユリ。住職の庭にある花たちです。1カ月前に見たキキョウはもっと背が低いと思っていました。

 

背が高い花が合う花びん

 

 「キキョウは、上にものすごく伸びるの。庭にある園芸種はずっと花が順番に咲くのよ。あんまり咲いて花がらが多いから上を切っちゃったの」

 

先を切られたキキョウたち

 

 花が数個しか咲かない野生のキキョウと違って、園芸種の花は多く咲き、そのため枯れる花がらも多くて大変だったみたいです。

 

 庭のサワギキョウも背が高くなっていました。

 

伸びすぎなサワギキョウ

 

 「周りに背が高い花があると、背が高くなるみたいね。ハスの肥料多くしちゃったら伸びる伸びる。ミズアオイも去年ハスの方に倒したら(ミズアオイは1年草。種を付けたクキを倒すことで来年芽を出します)、ハスを圧迫するくらいすごい葉になってるのよ」

 

ハスのツボミを見つけた住職

 

 見に行こうとしてもハスの勢いがすご過ぎて、通路をふさぎ、奥にあるミズアオイにたどり着けませんでした。

 

 庭にクロアゲハが飛んでいます。どの花も虫に「来て来て」とアピールしているようです。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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