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修験僧らのほら貝響く 桃尾の滝(奈良県天理市)で滝開き 水辺の安全を祈る

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小さい四方型の切り紙が撒かれた神事「清い払い」=16日、天理市滝本町の桃尾の滝

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 「布留(ふる)の滝」として古今和歌集にも詠まれた桃尾の滝(奈良県天理市滝本町)で16日、滝開きの神事が執り行われた。同市の並河健市長や市議会議員らも参列。三重修験道会の修験僧らによるほら貝が響き渡り、石上神宮の神職が夏の水辺の安全を祈願した。

 

 市観光協会(杉谷文夫会長)が主催。毎年7月の第3日曜日に営まれ、天理市の夏の風物詩ともなっている。コロナ禍の3年間は関係者のみで営んだが、今年は4年ぶりに地元や訪れた人々も参列した。

 

 同滝は大和高原の西端、布留川の上流に位置する高さ約23メートル。古くから修験者の行場としても知られている。市街地より気温が2〜3度ほど低いといわれ、夏には涼を求めて多くの家族連れらが訪れる。

 

 杉谷会長は「気軽に行ける避暑地として、市民から親しまれている。行者の修業の場でもある。(この神事も)地元の伝統行事として守り伝えたい」とあいさつした。並河市長は「猛暑が続く中、豪雨など(甚大な被害)を思うと、自然の中に涼を求めるなど持続可能な社会に向けて見つめることも大切ではないかと感じる」と語った。

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