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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 花は好きに生けましょう編 2023年6月梅雨

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花を生ける住職

 音羽山観音寺が標高600mのところにあるせいか、里よりも遅れて花が咲きます。6月初旬に切り花を持って伺いました。切り花だと、枯れたあとも土に混ぜれば肥やしになり、ゴミになることはありません。

 

 

花器の彫三島登場 花を楽しんで生ける

 

 次の日に花のお稽古があるという住職は、カゴにお下がりのおやつを入れていました。

 

 「お花のお稽古のあと、みんなでお茶にするのよ」

 

お下がりをカゴに入れて

 

 住職は「音羽山観音寺お花の会」の主催者。平成16年から地元桜井市で、決まったメンバーに観音寺流(高野山流から住職流になっている)華道を教えています。

 

 「この前、自分の名前を彫ってある花バサミがついに壊れてしまって、二番手のハサミを使っているのよ」

 

 関の職人からプレゼントされた花バサミはどうしたのでしょうか。

 

 「あれはもったいなくてまだ使えてないのよ」

 

 いったいいつ使うのでしょうか。

 

楽しく生けるこれが大事

 

 記者が選んだ切り花は種類がバラバラ。アジサイもまだ音羽山観音寺では咲いていないだろうと思って選んだのです。記者がプレゼントした花を生けるため、住職はお気に入りの彫三島の花器を出してきました。

 

 「花はね。好きに生けるのが一番。体相用(たいそうゆう)の基本の三角形は作ってからどこから見ても花が見えるように生けるの。難しくないわね」といいながら3本のアジサイで三角を形どり、花をいろいろな方面から盛っていきます。

 

 「千日紅はしっかり開花しているわ。この花は若いうちに切って生けようとすると茎が曲がるのよ。これはちょうどいいわね」

 

 玄関に飾られた盛り花。無量庵から移動するだけで崩れるので、再び手を入れて整えます。

 

 玄関が華やかになりました。

 

※新聞用語「活ける」を「生ける」と書きます。

 

玄関が花で明るくなった

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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