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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 花粉も花もいっぱい編 2023年春

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参道のグレーチングのところに杉の花がらがいっぱい

 参道に杉の花がたくさん落ちていました。ちょうど朝の9時。開門の時間です。フェンスの扉を開けると石段があります。登り切ったところが本堂です。本堂も花粉が入らないように開錠しているのですが、戸は閉めています。

 

 

4月上旬の花たち 世話できる範囲で

 

 本堂から左手の庭に入ると、椿、ツツジ、ムラサキハナナ、サクラソウが満開。イカリソウも花が咲いていました。

 

イカリソウ満開

 

 石段下のフェンス沿いはワサビの花がもう咲き終わっています。

 

ワサビの花ももう終わり

 

 「今年は何もかも花が咲くのが早いわね。西洋シャクナゲが咲いてきたもの」

 

 モクレンも旬が過ぎました。

 

 「白アケビ、今年は花を付けたわ。実が楽しみね。その前に鳥に食べられちゃうかもしれないけど」

 

白アケビの花

 

 玄関のベンチで一休み。

 

 「このピンクの花、きれいでしょう。ナデシコの種類だと思うけど。この間、いただいたの」

 

 住職は和名の花はよく知っているのですが、洋花はすぐ忘れてしまうようです。調べると「シレネ・ピンクパンサー」。通称「ピンクパンサー」で人気の花でした。

 

花に癒されて

 

 外ではマスクを外す住職ですが、花粉が多くて、マスクは着けたまま話します。

 

 本堂前の奈良県主催の花いっぱい運動は今年の3月で終了になりました。

 

 「花いっぱい運動は自治会で運営していたけど、里の人も高齢になってきて、寺まで登って草刈りをするのも難しくなったの。今まではみんなで決めたデイジー、パンジー、ハボタンとか植えてたけど、空いた鉢はどうしようかしらね」

 

 お寺は宿根草が多いそうですが。

 

 「植えっぱなしの物もあるけど、株分けしないといけないのよ。これ以上増えたら手が回らないわ」

 

 もうすぐ観音寺最大の行事「大般若会」。一年で一番忙しい時期です。花にかまっている暇はないかもしれません。

※取材日4月5日。4月17日の大般若会は約170人が参加したそうです。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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