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三輪素麺の繁栄祈り 大神神社、卜定祭で2年ぶり「安値」

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占いで出た「安値」を示す神職=5日、桜井市三輪の大神神社

 奈良県桜井市三輪の大神神社(鈴木寛治宮司)で5日、今年1年の三輪素麺(そうめん)の卸値を占う卜定祭(ぼくじょうさい)が営まれ、2021年以来2年ぶりに「安値」が示された。

 

 業界の繁栄を祈る祭典。県三輪素麺工業協同組合(小西幸夫理事長)や県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)など業界関係者ら約70人が参列した。

 

 占う銘柄は「誉(ほまれ)」18キロ。神前での「卜定の儀」で神職が「高値」「中値」「安値」と書かれた紙の中から「安値」を引き当てた。今年の安値の基準価格1万1800円を参考にして全国に販売される。

 

 同組合などの関係者で決める各値の基準価格は過去最高だといい、小西理事長(72)は「原材料や資材費、物価が高騰する中、安値の神託に心を引き締め、良質のそうめんを作っていきたい」と話した。また拝殿前では、新型コロナウイルス禍により同祭では3年ぶりとなる、素麺作りを振り付けにした「三輪素麺掛唄」と「三輪そうめん音頭」がにぎやかに奉納された。

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