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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - オサム編 2022年晩春

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散歩を待ちわびるオサム

 お寺にいる住職の家族はネコのクルミ、クーちゃん。犬のスイカ、オサムです。ネコは家の中でうろうろ。犬は朝と晩2回、境内を散歩しています。オサムは特に活発で、ある日、ちょっとしたハプニングがありました。

 

 

オサムの抜け穴 脱走して大騒ぎ

 

 ネコは夜行性のため、昼間のクルミはストーブの前ですやすや。クルミの子どものクーちゃんは住職の部屋から動きません。

 

 スイカは高齢のため玄関で日向ぼっこを楽しんでおり、スイカの子どものオサムは元気に番犬をしています。

 

オサムの話をする納経所前の住職

 

 「犬の散歩は開門までの朝の時間に境内に放すの。今日は6時30分から7時過ぎだったわね。早い時は3から4分で戻ってくる。トイレが目的だから早い時は早いわね」

 

 オサムはトイレの場所をある木の下と決めていていつもそこに行くそうです。

 

 オサムの行動範囲は広く、呼んでもなかなか帰ってこない時もありました。

 

 ある日、展望台(音羽山山頂=標高800m)まで登った人から「野良犬がいて怖いから降りてきた」と言われたそうです。すぐにオサムだと分かった住職が迎えに行きました。

 

 「オサムー」住職が山頂で叫びます。反応なし。何度呼んでも出てこないので寺に戻って待つことにしました。1時間くらい経ったころオサムが帰ってきました。

 

 「そしたらね。怒られると思ったみたいで、もともと耳が垂れているのに、もっと耳がペチャンとなって戻ってきたのよ。寺は網を張り巡らしてあるけど秘密の抜け道があるみたいね」

 

 その後は抜け出して遊ぶという行動はないようです。16時30分、ほぼ毎日、閉門の手伝いに寺まで登って来る人にリード付きで散歩に連れて行ってもらいます。オサムはそれを楽しみにしています。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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