歴史文化
全国唯一の響きを披露 - 奈良にぎわいの家・祭文語り
奈良市新屋町の「奈良町にぎわいの家」でこのほど、「祭文(さいもん)語り&トーク」が開かれ、多数の参加者が同市の「田原地区伝統芸能保存会」による祭文語り(田原の祭文)に耳を傾けた。祭文語りは右手に錫杖(しゃくじょう)、左手にほら貝を持って歴史にまつわる物語を語る芸能で、仏教の声明のような響きがある。幕末から明治初期に流行したが、現在は全国でも田原地区のみで伝承。県無形民俗文化財、奈良市無形民俗文化財に登録されている。