歴史文化
小学生ら軽妙、舞台に笑い 「狂言いろは」奈良で発表会
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伝統文化の「狂言」を次世代に受け継いでいこうと、奈良市の若草公民館で月に2~3回、子どもを中心に大蔵流狂言師の五世茂山忠三郎さんの指導を受け稽古に励んでいる「狂言いろは」の第16回発表会(若草こども狂言を育てる会主催)が5日、奈良市春日野町の奈良春日野国際フォーラム甍(いらか)で行われた。山伏と従者が、蟹(かに)の精を打ち負かそうとするものの、返り討ちに遭ってしまう「蟹山伏」など六つの演目が上演され、軽妙な狂言の舞台に観客は笑いながら見入った。
能楽発祥の地とされる奈良豆比古神社の近くの若草公民館では、小学生から大学生まで参加する同会が活動を続けており、現在も11人が在籍。発表会は年に1度行われ、その活動は地元の「若草こども狂言を育てる会」(村田昌三会長)などによって支えられている。