社会
正倉院宝物柄のペルシャ絨毯 「花氈」を再現、東大寺に奉納
ペルシャ絨毯(じゅうたん)ブランドの「メヘラリ・カーペット」の企画・販売などを手掛ける「奈良やまと」(奈良市餅飯殿町)は21日、フェルトの敷物である正倉院宝物「花氈(かせん)」を手織りペルシャ絨毯で再現し、東大寺に奉納した。
同社は平成26年から、正倉院宝物文様のペルシャ絨毯の製作・販売を開始。イラン出身のメヘラリ・サイード社長は、正倉院展を通じて1300年前にペルシャの宝物が奈良まで届いたことに感銘を受け、その軌跡を復活させたいとの思いを抱き続けてきたという。同寺の狹川普文別当らに奉納の希望を伝え、令和2年6月に図案を選定、製作を経て今月6日にイランの自社工房から完成品が届いた。