歴史文化
西大寺の入山、有料化へ 来月から共通拝観制
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奈良市西大寺芝町1丁目の西大寺(松村隆誉管長)は14日、4月1日から入山を有料化して共通拝観制を実施すると発表した。四王堂、本堂、愛染堂のいずれかで拝観料を納めると、「共通拝観券」で3堂を拝観できる。4月以降の参拝出入り口は東門と清浄院東側の駐車場からの進入路のみとする。現在は上堂する場合、各堂で400円の拝観料が必要だった。同日に招集された真言律宗の定期宗議会で承認、決定された。
現状の境内は通り抜けが自由で犬の散歩をする人がいるなど「公共施設化」しており、数年前から宗議会で入山の有料化を検討。文化財管理の安全性を優先し、寺院の信仰空間の荘厳さを保つため、参拝目的ではない入山を控えてもらうことを目的に有料化を決めた。すでに1月20日から南門は閉鎖している。