「月瀬梅林」名勝100周年も地元「残念」の声

　奈良市が18、19の両日に市内で開催予定だった「第27回全国梅サミット」について、新型コロナウイルス感染拡大のために中止を決めたことが、5日までに関係者への取材で分かった。サミットは昨年もコロナ禍で熱海市(静岡県)での開催が見送られており、2年連続で中止となる。今年は奈良市の「月瀬梅林」が大正11年に国の名勝指定を受けてから100年の節目。地元ではサミット中止を「残念」と嘆く一方で、記念碑建立や子どもたちによる植樹など次の100年を見据えた取り組みも始まっている。

　梅サミットは、梅を資源とした観光・文化振興や関連産業の発展、地域振興を目的とする「梅サミット協議会」が主催。全国の13市町が加盟し、災害時の相互応援協定も結んでいる。