社会
纏向の遺物など紹介 - 桜井埋文センター、発掘速報展

令和2年度に桜井市内で実施された発掘調査の成果を紹介する速報展「50センチ下の桜井27」が、同市芝の市立埋蔵文化財センターで開かれている。会期は10月3日まで。新型コロナウイルス感染拡大防止で当面の間、入館は県内在住者に限定している。
2年度に行われた4件の発掘調査について、出土遺物や写真・解説パネルを並べて説明している。
谷城跡では6~7世紀の掘っ立て柱建物跡7棟を検出。柱を据え付けるために掘られた穴は、いずれも一辺70センチから1メートルほどの大きなもの。うち4棟は出土土器や方位をそろえた整然と並ぶ配置から、6世紀末から7世紀の豪族居館の可能性がある。
纒向遺跡では箸墓古墳の北約300メートルの地点で、3世紀後半の鍛冶に関連する遺物が出土。周辺に鍛冶工房が存在したと考えられる。同時期の河川堆積からは環状に巻かれた用途不明の蔓(つる)製品が見つかり、会場では実物を展示。団扇(うちわ)形木製品や木製器台、舟形木製品などの貴重な木製品も出土し、写真パネルで紹介している。
速報展と同時に、過去の調査で出土し保存処理を終えた木製品も初公開。茶ノ木塚古墳(5世紀後半)の周濠(ごう)出土の鳥形木製品などが並ぶ。
市文化財協会の西村知浩学芸員は「初めて公開する貴重な資料が多く、当時生活を営んだ人々に思いをはせてもらえれば」と話す。
午前9時~午後4時半開館。月・火曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)。入館料は一般300円、小中学生150円。
9月25日午後1時半から、発掘調査報告会がある。定員30人(当日先着順)。午前11時から正午までに整理券を配布する。要入館料。
入館や報告会については新型コロナの状況次第で変更、中止の可能性がある。詳細の問い合わせは同センター、電話0744(42)6005。
2年度に行われた4件の発掘調査について、出土遺物や写真・解説パネルを並べて説明している。
谷城跡では6~7世紀の掘っ立て柱建物跡7棟を検出。柱を据え付けるために掘られた穴は、いずれも一辺70センチから1メートルほどの大きなもの。うち4棟は出土土器や方位をそろえた整然と並ぶ配置から、6世紀末から7世紀の豪族居館の可能性がある。
纒向遺跡では箸墓古墳の北約300メートルの地点で、3世紀後半の鍛冶に関連する遺物が出土。周辺に鍛冶工房が存在したと考えられる。同時期の河川堆積からは環状に巻かれた用途不明の蔓(つる)製品が見つかり、会場では実物を展示。団扇(うちわ)形木製品や木製器台、舟形木製品などの貴重な木製品も出土し、写真パネルで紹介している。
速報展と同時に、過去の調査で出土し保存処理を終えた木製品も初公開。茶ノ木塚古墳(5世紀後半)の周濠(ごう)出土の鳥形木製品などが並ぶ。
市文化財協会の西村知浩学芸員は「初めて公開する貴重な資料が多く、当時生活を営んだ人々に思いをはせてもらえれば」と話す。
午前9時~午後4時半開館。月・火曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)。入館料は一般300円、小中学生150円。
9月25日午後1時半から、発掘調査報告会がある。定員30人(当日先着順)。午前11時から正午までに整理券を配布する。要入館料。
入館や報告会については新型コロナの状況次第で変更、中止の可能性がある。詳細の問い合わせは同センター、電話0744(42)6005。