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県内3件 日本遺産 - 観光振興へ魅力発信/龍田古道・亀の瀬 女人高野 葛城修験

万葉集にも詠まれた龍田古道(澤戢三さん提供) 拡大
女人高野として今も信仰を集める室生寺=宇陀市 拡大
「葛城修験」で構成文化財となった当麻寺=葛城市 拡大

 文化庁は19日、地域の有形・無形の文化財を組み合わせて魅力を発信し、観光振興などにつなげる「日本遺産」に21件を新たに認定した。県関係は龍田古道の難所「亀の瀬」を軸にしたストーリーなど3件が認定された。県内の日本遺産は計7件となった。

 日本遺産は、地域の文化財や伝統芸能を物語としてまとめ、観光振興などで地域活性化を図る制度。今年は69件の申請があった。

 「もうすべらせない!!ー龍田古道の心臓部『亀の瀬』を越えてゆけ」(三郷町、大阪府柏原市)は、奈良と大阪の境に位置し、奈良盆地の水が注ぎ込む渓谷地帯「亀の瀬」にまつわるストーリー。4万年前から地滑りが繰り返す難所だが、古代から都の西の玄関口として交通・経済・治水を支えてきた。万葉びとが歌に詠んだ龍田古道は、各時代の人々が技術を駆使して守ってきた。

 「女性とともに今に息づく女人高野―時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地」(宇陀市、大阪府河内長野市、和歌山県2町)は、「女人高野」と呼ばれる室生寺の魅力と歴史的背景が分かりやすくまとまっている点が評価された。女人禁制の高野山に対し、同寺は古くから女性を受け入れ、今も信仰が息づいている。認定が外国から訪れる女性観光客の関心を高めると期待されている。

 「『葛城修験』―里人とともに守り伝える修験道はじまりの地」(五條市、御所市、香芝市、葛城市、王寺町、和歌山県4市1町、大阪府6市2町1村)は、修験道の開祖「役行者」が初めて修行を積んだとされる葛城山系に役行者にまつわる複数の観光コースを設定。コースを歩くことでストーリーへの理解が深まると評価された。葛城山系は大峰山系と並ぶ修験の聖地で、役行者が法華経を納めたとされる経塚もある。

 国は平成27年度から本年度までの6年間で104件の日本遺産を認定。認定地域には認定後3年間にわたって国の財政支援があり、日本遺産を活用した地域活性化を支援する。来年度以降、新規の募集は行わない。

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