社会

歴史の継承へ賛同募る - 改修進む奈良の「藤間家住宅」

大屋根の瓦のふき替え工事が進む藤間家住宅と「高畑トラスト」の佐久間信悟さん(左)、橋爪祥さん=23日、奈良市高畑町
 江戸時代まで春日大社の神職が住む社家(しゃけ)町だった当時の建築を唯一残す奈良市高畑町の藤間(とうま)家住宅(登録有形文化財)で、保存活用のための改修工事が進められている。倒壊の恐れもあった建物の全面に及ぶ改修工事は道半ば。担当者は「文化的な価値を多くの人に伝え、趣旨に賛同してもらうことで、保存活用を目指したい」と意欲を見せる。

 同住宅は18世紀の江戸時代後期の建築とみられ、主屋は木造瓦ぶき平屋一部2階建て。建築面積は158平方メートル。所有者らと春日大社は平成29年、一般社団法人「高畑トラスト」を設立して活用に取り組む。県などから補助金も得ながら、昨年度は和室4室、今年度は大屋根改修と改築されていた旧土間を復元。来春にカフェスペース、再来年は宿泊できる部屋を設置する計画だ。

 課題となっている財源は、昨年設立された一般社団法人「アイラブナラ推進会」(生駒市、奥居孝之代表理事)とコラボした「シカノココロプロジェクト」で、奈良公園の清掃などのイベントを展開して、賛同者を募る。

 「高畑トラスト」代表理事の佐久間信悟さん(37)は、「江戸時代は社家町に300坪の住宅150軒が立ち並んだ。文化の継承へ、プロジェクトで参加してもらえる企画を立てて、多くの人に応援してもらえるようにしたい」と話す。イベント参加などの問い合わせは佐久間さん、電話080(6636)6771。

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