考古学

後円部は直径69メートル - 旧日本軍施設の遺構も発見/天理の前方後円墳

古墳北側で見つかった柳本飛行場の関連施設とみられる木造建物跡=20日、天理市萱生町のヒエ塚古墳 拡大

 天理市教育委員会は20日、大和古墳群の一つ、同市萱生町の前方後円墳「ヒエ塚古墳」(全長130メートル)の後円部直径が約69メートルと推定されると発表した。これまでも60~70メートル規模とされていたが、地中レーダー探査の結果とこれまでの発掘調査から、より正確な数値を算出した。また旧日本軍の大和海軍航空隊大和基地(柳本飛行場)に関係するとみられる木造建物の遺構も見つかった。

 前方部が西を向く古墳で、出土遺物などから3世紀後半~4世紀初めの築造と考えられている。

 地中レーダー探査は、天理大学と共同で実施。28年度の発掘調査で後円部北側に墳丘を覆う葺(ふき)石や周濠(ごう)を確認しており、今回、その両側で地中レーダー探査を行った結果、28年度で見つかった葺石や周濠が続いている様子が確認できた。

 これまで後円部の直径は南北2カ所の発掘調査で確認した葺石をつないで約70メートルとしていたが、レーダー探査の結果を元に後円部の輪郭を復元し、より正確な数値を得た。

 前方部北側では発掘調査も実施。後世に削られ、古墳に関する遺構は見つからなかったものの、古墳築造以前の南東から北西に伸びる谷地形を確認した。

 また東西約1・9メートル、南北約10・6メートル、南と北に西向きに出入り口のある「コ」の字形の木造建物跡を確認。天理市史には同古墳近くに柳本飛行場の兵舎区があったとされ、建物内から1940年代の整腸薬のビンやアメリカ製のビールの空缶が見つかったことから同飛行場の関連施設の可能性があるという。

 長年、同飛行場を調査している同市の高野真幸さんは「昭和20年に米軍が撮影した写真に、該当する建物は見当たらないが、飛行場関連の施設であることは間違いない。接収後、米軍が建てた倉庫の可能性もある」と話している。

 現地説明会は23日午後1時半から3時半。JR長柄駅から東へ約1キロ。駐車場はない。

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