考古学

漆工房の付属施設か - 藤原京期 漆付着の壺や皿多数/橿原・四条遺跡

藤原京時代の漆工房に関わる施設の可能性がある建物跡群=12日、橿原市四条町の四条遺跡 拡大
四条遺跡から出土した漆が付着した土器=12日 拡大

 県立橿原考古学研究所は12日、橿原市四条町の四条遺跡で、藤原京期(694~710年)の漆が付着した土器が多数見つかったと、発表した。近くでは東西一列に並ぶ特徴的な建物跡4棟も検出し、橿考研は「漆を用いた何らかの作業が行われていた可能性が考えられる」としている。

 県の「医大・まちづくりプロジェクト」事業に伴い、6300平方メートルを調査した。調査地は「藤原京右京四条六坊東南坪・五条六坊東北坪」に当たる。

 藤原京の条坊道路である「四条大路」の側溝を検出。その南側で、五条六坊東北坪を東西に区画する溝や併行する南北溝から、漆付着の壺や皿計数十点が出土した。

 それら溝より西側では、南北2間(4メートル前後)、東西5間(10メートル前後)の掘っ立て柱建物4棟が東西に並んでいた。柱穴は比較的小さく、簡易的な建物と考えられるという。

 四条大路を挟んで北側や、五条六坊東北坪内の区画溝を挟んだ東側では、比較的柱穴の大きい建物が密度高く建てられており、区画によって土地利用の様相が異なることも分かった。

 木下正史東京学芸大学名誉教授は「4棟の建物は漆工房に関わる付属施設の可能性があるのではないか。宅地利用の多様なあり方も示しており、藤原京研究の基礎データとなる」と話す。

 現地説明会を16日に実施する。午前10時から午後3時まで。小雨決行。駐車場はない。

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