考古学

想定外の「拡大路線」 - 東大寺東塔基壇

発掘された東大寺東塔の基壇跡。中央の段差が鎌倉時代の階段跡=19日、奈良市雑司町の同寺 拡大
創建時の東大寺東西搭も描かれた鎌倉時代の絵図「東大寺縁起」=東大寺蔵、奈良国立博物館撮影 拡大

 奈良市雑司町の東大寺などの調査で、創建時よりも基壇が一回り大きかったことが分かった鎌倉再建期の同寺東塔。興福寺中金堂(同市登大路町)をはじめ、奈良の古代寺院は規模や構造を踏襲して再建されることが多く、専門家からも「想定外」の成果に驚きの声があがる。その背景には、大勧進を務めた高僧・重源の同寺復興に向けた熱い思いが、うかがえる。

 東大寺は治承4(1180)年、平家の南都焼き討ちにより伽藍(がらん)のほとんどが焼失。同寺創建以来の未曾有の危機を救うため、再建に立ち上がったのが重源だった。…

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