歴史文化
宮廷庭園への出入り口 - 飛鳥京跡苑池の門か

日本初の本格的な宮廷庭園とされる明日香村岡の飛鳥京跡苑池(7世紀、国史跡・名勝)で、苑池の出入り口となる門と考えられる掘っ立て柱建物跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が3日、発表した。同研究所は「苑池の全体像を考える上で重要な成果」としている。
苑池は南池と北池を中心に構成。保存整備のため南池の東側約600平方メートルなどを調査した。
掘っ立て柱建物跡は、総柱建物で南北4間(約10・8メートル)、東西2間(約5・4メートル)。柱穴は一辺約0・9~1・8メートルの方形で、特徴などから7世紀後半と考えられるという。北側では建物に取り付く掘っ立て柱塀跡の柱穴1~2基を確認した。建物と塀は、北・南池東側で確認されている南北約130メートル以上の掘っ立て柱塀のライン上にあり、その南北塀南端と、北池北東を区画する東西塀との中間地点に位置する。また、北池と南池の間の渡り堤の東側延長線上(距離約30メートル)にも当たる。
苑池に計画的に配置されており、位置関係から門の可能性が高く、苑池南東側にある宮殿の飛鳥京跡内郭から入り口だったと考えられる。
木下正史・東京学芸大名誉教授(考古学)は「柱が大きく、すでに見つかっている苑池を区画する立派な塀にふさわしい門だ。儀礼の場として厳重に管理された聖なる空間で、朝廷にとって重要な一画だったことを示す成果だ」と話す。
現地説明会は6日午前10時から午後3時まで。小雨決行(悪天候中止)。駐車場はない。
苑池は南池と北池を中心に構成。保存整備のため南池の東側約600平方メートルなどを調査した。
掘っ立て柱建物跡は、総柱建物で南北4間(約10・8メートル)、東西2間(約5・4メートル)。柱穴は一辺約0・9~1・8メートルの方形で、特徴などから7世紀後半と考えられるという。北側では建物に取り付く掘っ立て柱塀跡の柱穴1~2基を確認した。建物と塀は、北・南池東側で確認されている南北約130メートル以上の掘っ立て柱塀のライン上にあり、その南北塀南端と、北池北東を区画する東西塀との中間地点に位置する。また、北池と南池の間の渡り堤の東側延長線上(距離約30メートル)にも当たる。
苑池に計画的に配置されており、位置関係から門の可能性が高く、苑池南東側にある宮殿の飛鳥京跡内郭から入り口だったと考えられる。
木下正史・東京学芸大名誉教授(考古学)は「柱が大きく、すでに見つかっている苑池を区画する立派な塀にふさわしい門だ。儀礼の場として厳重に管理された聖なる空間で、朝廷にとって重要な一画だったことを示す成果だ」と話す。
現地説明会は6日午前10時から午後3時まで。小雨決行(悪天候中止)。駐車場はない。