考古学

土器にユンノリの文様 - 考古資料で初確認/平城宮跡

ユンノリによく似た文様が刻まれていた土器。指差しているのは「出」の文字 拡大
現代韓国のユンノリ 拡大

 平城京跡(奈良市)で出土した奈良時代中ごろの土器に、韓国の盤上遊具「ユンノリ」と似た文様が刻まれていたことが、奈良文化財研究所の小田裕樹研究員の研究で分かった。土器を盤の代わりにして遊んだ可能性があるという。万葉集に使われた文字から奈良時代にユンノリと似た遊戯があったと考えられていたが、考古資料で確認されたのは初めて。研究成果は23、24日、東京都で開かれる日本考古学協会の総会で発表される。

 直径約20センチの平らな杯で、平成元年に平城京二条大路跡から出土。内面の底に小さな点を並べた直径約8センチの円形の文様が刻まれていた。円の中は六分割されている。

 これまで用途が不明だったが、小田研究員は「出」と書かれた右下の点から五つ目の点が、中心点に向かう起点となっていることに注目。同様の文様を持つユンノリに似た遊具ではないかと推定した。

 ユンノリはすごろくに似た韓国の伝統的な遊び。四本の木片を使い、表裏の組み合わせでコマが進む目を決める。

 万葉集では「折木四」「切木四」と書いて「かり」と読み、ユンノリに似た遊戯が古代日本でも普及していたと推定される。

 同様の文様を持つ遺物は「秋田城跡」(秋田県)や「斎宮跡」(三重県)など7カ所でも出土。いずれも8~12世紀の公的な役所跡で、官人たちの間で普及していたらしい。古代にはすごろくなど賭け事の禁止令が度々出されていた。

 小田研究員は「今回の文様は現代韓国のユンノリと比べて点の数も多く、より戦略性の高い難しいゲームだったと考えられる」と話している。

▼ 記事の詳細は本紙をご覧ください

購読のお申し込み

ウェブ限定記事

よく読まれている記事

  • お仕事探しフェス2019 in 高田
  • 興福寺中金堂再建記念 現代「阿修羅」展 図録
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • Tour guide tabloid COOL NARA
  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良クラブ試合情報

奈良新聞読者プレゼント

近代日本画コレクション展の招待券

上村松園「よそおひ」1949年 山王美術館蔵
提供元:山王美術館
当選者数:5組10人
  • 奈良マラソン
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • バナー広告のご案内
  • 奈良新聞シニアクラブ
  • 奈良新聞デジタル
  • ならリビング.com
  • 特選ホームページガイド
  • 奈良新聞社 採用情報
  • ならどっとFM78.4MHzのご紹介