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意志生かし奨学基金 - 中村哲治氏の妻・故瑞恵さん遺族ら

「瑞恵奨学基金」趣意書など 拡大

 民主党・参院議員で法務大臣政務官の中村哲治氏の妻・瑞恵さん(当時35歳)が自殺し、今月8日で満4年を迎えた。遺族らは故人の遺志を生かすためNPO法人を立ち上げ「瑞恵奨学基金」として、法曹界を目指す女子学生への奨学金制度を設立した。これまでに法科大学院に通う10人の奨学生が誕生し、このうち2人の司法試験合格者を輩出している。

 故瑞恵さんは、元自民党参院議員の坪井一宇氏(70)の長女。

 坪井氏は大阪府議会議長などを経て、昭和62年12月の参院補選で初当選した。当選2回。通商産業政務次官などを歴任、昨年11月に旭日重光章を受章している。

 瑞恵さんは、大阪府立大手前高校を卒業し早稲田大学に進学。在学中に「準ミス早稲田」に選ばれるほどの人気者だった。卒業後は東京都庁に勤務し、生涯教育の仕事に従事。また国家試験の政策担当秘書にも合格したほか、ラジオのDJや東京本社で発行する新聞に女性リポーターとして執筆するなど活躍してきた。

 平成12年に民主党衆院議員の政策秘書となり、これが縁となり、当時衆院議員(比例代表)で党県連会長だった中村氏と知り合い、15年10月に結婚した。翌月行われた衆院総選挙でも奈良2区から出馬した中村氏は小選挙区で当選し、再選を果たした。

 ところが平成17年9月、小泉純一郎首相(当時)による郵政解散による総選挙で、自民党旋風が吹き荒れ、中村氏は落選、比例代表でも復活はならなかった。このため浪人生活を余儀なくされた。

 こうした中で瑞恵さんは「(中村氏を)経済的にサポートするとともに、世の中の役に立ちたい」という強い意思で弁護士になることを決意。関西大学法科大学院に合格し、司法試験を目指した。ところが平成18年4月、入学式の5日後に生命を断った。

 そこで父親の一宇氏と母親の瑞穂さん(64)夫妻が、法曹を目指した瑞恵さんの遺志を生かすために奔走。特定非営利活動法人「瑞恵奨学基金」を一昨年4月に設立した。瑞恵さんがためていたお金と、坪井夫妻の呼び掛けに賛同した多くの人の好意で、1000万円が基金となった。

 対象は瑞恵さんの遺志に基づき、経済的に援助を必要とする法科大学院に通う女子学生に限定、20万円を贈呈する内容。平成20年度5人、21年度5人の計10人が奨学生になっている。このうち2人が司法試験に合格しており、「瑞恵の変わりに頑張ってほしい」と基金の理事長を務めている母親の瑞穂さんは喜んでいる。

 「さらに基金を充実させ、法曹を目指す女子学生のお役に立ちたい」と話しており、基金への参加を広く呼び掛けている。

 問い合わせは大阪市鶴見区横堤1の11の37、坪井事務所内、同基金、電話06(6913)5010。

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