鎮花祭(18日・桜井市)

　桜が開花して迎えた4月。18日には桜井市の大神神社で「鎮花祭(はなしずめのまつり)」があり、全国の製薬・医療関係者らが人々の無病息災を祈る。
　701年の大宝律令に疫病を鎮めるための国家の大祭として定められた祭り。当時は春の花が散るころに疫神が分散して流行病を起こすと考えられていた。「薬まつり」の名で知られている。
　神前に製薬会社の薬が供えられ、神事では神職も生薬の原料となるユリネやニンドウの特殊神饌(しんせん)をささげ、巫女(みこ)が神楽を奉納する。摂社・狭井神社でも祭典が営まれる。